不能犯 Funohan

本作は、日本の人気コミックを映画化したもので、頭脳明晰で警察が解決できない暗殺請負人の物語である。

とある公園に、赤い目に黒いスーツを着た謎の男がいて、その男に暗殺を依頼することができる。彼は違法行為をしていないので、彼の暗殺が非難されることはない。彼の強みは、暗示の力と出来事をアレンジすることにある。彼はそのような依頼を受けながらも、愚かな願いを叶えた人の愚かさを内心では嘲笑しているのだ。
東京で次々と起きる奇妙な変死事件では、必ず黒スーツの男が目撃されている。松坂桃李演じる男こそ、その『依頼/願い』を遂行してくれる・・・。必ずターゲットを射止めるその姿は、オンラインカジノ ハイローラーとも重なり、その巧妙な手口は勝負の仕方を知っている〈不能犯〉そのものなのだ。果たしてその結果とは?それぞれのキャラクターが秘めた闇の部分を炙り出し、作品全体の仕上がりを重く一層重厚なものに作り上げています。主演は松坂桃李、はまり役ともなったこの悪役と不気味な演技が見ごたえのある映像になりコミック版以上に大きな話題を生んだ映画となっている。