「・・・愚かだね、人間は」 都会のど真ん中で、次々と起きる変死事件。 現場では、必ず黒スーツの男が目撃される。 男の名は宇相吹正(松坂桃李)、 ある電話ボックスに殺してほしい理由と連絡先を残すと、 “願い”を叶えてくれる男だ。 ただし、依頼人の殺意が純粋でないと、恐ろしい事態を招くという。 さらに、ターゲットは確実に死に至るのだが、 その死因は病死や自殺に事故─ そう、宇相吹の犯行は、〈見つめるだけで相手を死に追いやる〉ため、 罪には問われない〈不能犯〉なのだ。果たして、その手口とは─?

「人生、終わりにしたくなかったら用意しとけ!」。真昼のカフェで、金を返さない客に向かって、携帯電話で木島(水上剣星)。そこへ宇相吹が近付き、ガムシロップを注いだグラスの水をいきなり木島の顔にぶっかける。いきり立つ木島だが、ニタァと笑う宇相吹の赤く光る目に魅入られ・・・・・・。

羽根田(忍成修吾)は怒りに震えていた。部屋を覗いたり、ゴミ袋の中を確認したりするなど、異常な行動を重ねていた町内会会長の鳥森(小林稔侍)が、妻の桃香(水上京香)に乱暴したのだ。羽根田は警察に通報すると鳥森に詰め寄るが、いったい何のことなのか、警察に全部しゃべるぞと脅される。恐怖を抱いた羽根田は、宇相吹に殺人を依頼する。

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